CanbeとはNECが製造していたPC9821シリーズの１機種で、正式名称を「98MultiCanbe」と言います。私は当初｢Canbe｣は単なる造語だと思っていましたが、英語の"can
be"からとったことは最近知りました。Canbeはその名のとおり「何でも出来る」家庭向きパソコンとして、NECも売る気満々で、盛んにTVCFを流していました。まさに何でも出来るパソコンでしたが、初期型の一部を除き、ビデオキャプチャー機能付TVチューナーボードを内蔵してしたことが皮肉にも後々キャンビーの運命を決定づけることになるのでした。販売成績はNECの思惑どおり折からのパソコンブームとWin95フィーバー（死語かな）の相乗効果により上々だった筈ですが、多機能ゆえのコスト高や貧弱なグラフィック性能と拡張性の低さが命取りとなり同社の｢ValueStar｣に取って代わられることになりました。
我がCX-3はWindows95の発売と同時にリリースされた('95/11)キャンビーとしては初のWin95プリインストールマシンです。一見一体型のように見えますが、実は分離型です。基本的なスペック(CPU:P100、HD:850MB、メモリー:16MB)は当時としては標準以上で、申し分ないように思えましたし、なんといってもテレビ代わり(特にインスタント機能が便利)にもなることが決定的な購入動機となりました。当時の私のスキル(今も大して変わりませんが)ではグラフィック性能の貧弱さや拡張性の低さまでは見抜けず、今になって強化に苦労しています。せめてPCIバスであってほしかった(涙)
キャンビーユーザーの方で強化や困った時は数多いキャンビーサイトの中でも「らんあ」さんのHPをお薦めします。理由として全機種を網羅していて、驚くことに今なお更新され続けていることです。ただし、今や完全にＦＡＱ化した強化法やトラブル解消法が数多くありますので、いきなり掲示板を利用するのはやめましょう。ある程度ご自分で最低限のことは調べてからにしてください。 |
